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2012年度 内藤記念科学振興賞

内藤記念科学振興賞に
兵庫県立大学大学院生命理学研究科 特任教授/大阪大学 名誉教授 
月原 冨武先生

内藤記念科学振興財団(理事長:内藤 晴夫)は、このたび開催されました理事会において、兵庫県立大学大学院生命理学研究科 特任教授/大阪大学 名誉教授 月原 冨武先生に「第44回(2012年度)内藤記念科学振興賞」を贈呈することを決定いたしました。
受賞者には、賞状、金メダルのほか、副賞1,000万円が贈られます。

贈呈式は、3月19日(火) 午後3時30分より、日本工業倶楽部大会堂にて行なわれます。

受賞対象研究内容及びご経歴

月原冨武先生

受賞対象研究内容

テーマ:『X線結晶構造解析による生体超分子の構造形成と作動機構の研究』

タンパク質や核酸の複合体である生体超分子は単独のタンパク質にはない、高度な機能をもっている。構造決定が困難とされていた生体超分子のX線結晶構造解析を行い、それらの構造形成と働きの仕組みを明らかにすることによって、生命現象の理解を深めた。
ウシのシトクロム酸化酵素は高等生物の最初の膜タンパク質複合体の構造であり、13種26サブユニット構造は、当時最も複雑な組成であった。構造に基づいて生体が利用可能なエネルギーを生産する仕組みを解明した。
分子量5000万を越える2重殻ウイルス、分子量1000万の核酸タンパク質複合体ボルト、14種28サブユニットからなるウシ肝臓の20Sプロテアソームの構造を決定し、タンパク質が自律的に集合して構造を形成する仕組みを明らかにした。離合集散して働くインポーティンβやイクスポーティン-5とそれぞれの担体との複合体の構造を決定して、核膜孔を介した輸送の仕組みを解明した。隣接する2つの細胞の原形質膜を貫通するギャップ結合チャネルの構造を決定して、隣接する細胞の働きを調節する仕組みを明らかにした。
いずれも最先端の構造研究によって、生体超分子の機能研究を飛躍的に進展させた。

経歴
  • 勤務先:
    兵庫県立大学大学院生命理学研究科
    〒678-1297 兵庫県赤穂郡上郡町光都3-2-1
    http://www.sci.u-hyogo.ac.jp/life/GCOE/japanese/pico_intro/tsukihara/Site/Welcome.html
  • 学 歴:
    昭和42年
    大阪大学 薬学部 卒業
    昭和49年
    大阪大学 大学院理学研究科 博士取得
  • 学 位:
    昭和49年
    理学博士(大阪大学)
  • 職 歴:
    昭和46年1月
    鳥取大学 工学部 助手
    昭和48年2月
    鳥取大学 工学部 講師
    昭和53年4月
    鳥取大学 工学部 助教授
    平成3年4月
    徳島大学 工学部 教授
    平成7年4月
    大阪大学 蛋白質研究所 教授
    平成18年4月
    大阪大学 蛋白質研究所 所長
    平成20年4月
    兵庫県立大学 大学院生命理学研究科 特任教授
    大阪大学 蛋白質研究所 招聘教授
    大阪大学 名誉教授
  • 受賞暦:
    昭和62年
    日本結晶学会賞
    平成8年
    Protein Society Amgen賞
    (兵庫県立大学 吉川信也教授との共同授賞)
    平成16年
    文部科学大臣賞
    平成22年
    日本結晶学会賞・西川賞
  • 所属学会:
    日本生物物理学会
    日本化学会
    日本結晶学会
    日本生化学会
    日本蛋白質科学会
    日本放射光学会