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2014年度 内藤記念科学振興賞

内藤記念科学振興賞に
名古屋大学  名誉教授/名古屋大学理学研究科 特任教授
近藤 孝男先生

内藤記念科学振興財団(理事長:内藤 晴夫)は、このたび開催されました理事会において、
名古屋大学 名誉教授/名古屋大学理学研究科 特任教授 近藤 孝男先生に「第46回(2014年度)内藤記念科学振興賞」を贈呈することを決定いたしました。
受賞者には、賞状、金メダルのほか、副賞1,000万円が贈られます。

贈呈式は、3月18日(水) 午後3時30分より、日本工業倶楽部大会堂にて行なわれます。

受賞対象研究内容及びご略歴

近藤孝男先生

受賞対象研究内容

テーマ:『Kaiタンパク質による概日振動の再構成とシアノバクテリアの概日時計の基本デザイン』

我々が腕時計を利用するように、動物や植物あるいは微生物も生物時計(正確には概日時計、体内時計とも言われる)を利用して地球上の昼夜環境下で効率的な生活を実現している。概日時計は、我々ヒトも含め、生命が進化の過程で獲得した生命活動調節のための細胞内基本装置である。受賞者は大学院時代から一貫して概日時計の研究を続けているが、1990年頃から開始したシアノバクテリアの概日時計の解析は生物発光を利用した実験系の選択、整備から全く新規に行ったもので、日本発の独創的な研究として高く評価されている。受賞者らはこの系を利用し時計遺伝子kaiABCを発見し、この遺伝子の発現制御を核としたシアノバクテリアの生物時計の振動モデルを提案した。さらにこの振動が温度の影響を受けない24時間周期になる原因を追及し、Kaiタンパク質の生化学的な解析からKaiCのリン酸化サイクルを明らかにした。これまでの発見のなかでも特記すべきは、3つのKaiタンパク質とATPを試験管内で混ぜるだけで安定した24時間周期の振動が発生することを発見し、「概日時計を初めて試験管内で構築した」ことである。この発見は概日時計研究にとってコペルニクス的転回と言うべきもので、ヒトをも含めた高等生物の時計研究にも非常に大きなインパクトを与えた。

略歴
  • 勤務先:
    名古屋大学大学院理学研究科 生命理学専攻
    〒464-8602 名古屋市千種区不老町
  • 学 歴:
    1971年
    名古屋大学理学部生物学科卒業
    1976年
    名古屋大学理学研究科生物学専攻満了
    1979年
    理学博士 名古屋大学
  • 職 歴:
    1978年
    基礎生物学研究所制御機構研究系 助手
    1985年
    ハーバード大学 客員研究員
    1990年~1991年
    バンダービルド大学 客員研究員
    1995年
    名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻 教授
    1999年
    東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 教授  (併任、2006年迄)
    2006年~2009年
    名古屋大学大学院理学研究科 研究科長
    2008年~2013年
    名古屋大学高等研究院院長
    2013年
    名古屋大学定年退職
    2013年
    名古屋大学大学院理学研究科 特任教授
  • 受賞暦:
    1995年
    生物リズム研究に関するAschoff-Honma賞
    2005年
    中日文化賞
    2006年
    朝日賞
    2006年
    文科大臣表彰科学技術賞
    2006年
    日本植物学会賞学術賞
    2007年
    日本植物生理学会賞
    2011年
    紫綬褒章
    2011年
    日本遺伝学会木原賞
    2014年
    学士院賞
  • 所属学会:
    日本植物生理学会
    日本時間生物学会
    日 本分子生物学会
    The Society for Research on Biological Rhythms